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2022 2022

ペットボトルレスキャンパスの実現を目指しマイボトルへドリンクを提供する実証実験の実施

2022年01月07日

当会の会員団体である学校法人 近畿大学が“キャンパス内完全ペットボトルレス”の実現を目指して、2021年12月1日(水)から12月24日(金)まで東大阪キャンパス内でマイボトルへドリンクを提供する実証実験を実施されました。

本実験は、同大学経営学部経営学科教授の古殿幸雄ゼミと象印マホービン株式会社の産学連携によるプロジェクトで、キャンパス内にお茶やジュースなどのドリンクサーバーを設置し、実験に参加している学生や職員がマイボトルを持参すればドリンクを1日3回まで無償で提供を受けられるシステムです。さらに、マイボトルを持ち歩くうえで課題とされていた「外出先での洗浄」についても、マイボトルを繰り返し使ってもらうために、ドリンクサーバーの横にメーカーが開発した「マイボトル洗浄機」を設置し、参加者の希望に応じてマイボトルの洗浄が行われます。

ドリンクを提供している場所では、古殿幸雄ゼミの学生が受付を行っており、学生の手作りによるポップや利用案内などが掲示されていました。

参加した学生に、今後同システムが導入された場合利用するかを尋ねたところ、無償であれば喜んで利用するが、仮に有償であってもペットボトルで購入するよりも安く利用することができるのであれば、環境保全にも貢献できるので是非利用したいと話していました。
今回の実験では、当初参加者を20人程度の予定とされていましたが、実験開始後は口コミなどによって予定より10倍近い人数が参加されました。

古殿幸雄教授のお話によると、2008年頃から学生のフィールドワークを開始され、以降、企業と連携を行うなど環境保全・地域貢献に取り組まれており、学生意識調査アンケートを実施したところ、キャンパス内で取組めることもあるのではないかとの意見から今回の実証に至ったとのこと。また、今回の実験では、マイボトルの洗浄(洗浄~漂白~すすぎ~乾燥)に40秒ほどかかるため、約3万人の学生全体が利用する場合は時間がかかりすぎてしまうことやボトルの形状や大きさなどによっては手動で対応する必要があるなどの課題が得られたため、今後は改良も含めて検討される予定です。
さらに、ペットボトルを使わない大学を目指して、今回の実証実験の分析を行ったうえで、キャンパス内の実験場所を増やして再度実証実験を行っていく予定とのこと。

なお、同大学によると、日本国内でのペットボトルの消費量は、一人当たり年間183本とされ、大学に在籍する約3万人の学生がマイボトルに切り替えれば、約549万本の削減につながると試算されています。
キャンパス内で削減されたペットボトル使用量を公表することで、将来的に完全ペットボトルレスを目指し、SDGsの目標達成に向けて取り組んでいかれます。

【参考】
 近大ニュース:https://kindaipicks.com/article/002419
 実験概要:https://www.zojirushi.co.jp/corp/news/2021/211124/renkei.pdf

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